特定非営利活動法人 ART BIOTOPE(アートビオトープ) 特定非営利活動法人 ART BIOTOP

とちぎ蔵の街美術館(芸術文化振興 -art-)

とちぎ蔵の街美術館

- 2014年3月をもって5年間の指定管理期間を満了いたしました -

特定非営利活動法人アート・ビオトープは、指定管理者制度により栃木県栃木市のとちぎ蔵の街美術館の管理運営業務を平成21年度から受任しています。

とちぎ蔵の街美術館は江戸時代後期に建築された三棟の土蔵を利用して、平成十五年三月に開館しました。栃木市は日光東照宮への勅使が参向する街道(例幣使街道)の宿場町として江戸時代を通じて発展してきましたが、その発展を支えてきたのは巴波川の舟運であり、江戸末期には豪商たちの蔵が川の両岸に立ち並んでいました。栃木市に今も残る二百以上の土蔵の中でも、通称「おたすけ蔵」として市民に親しまれてきたこの善野家土蔵は最も古く、大規模な蔵の一つとして知られています。館内に設けられた「蔵の展示室」には、当時の瓦や建築年代を示す棟札などの歴史的資料が常設展示されています。

当館の展覧会は、栃木市ゆかりの美術工芸品と近代陶芸を中心とした収蔵品展と、幅広いジャンルに渡る特別企画展、小企画展から構成されています。収蔵作品には栃木市出身の竹芸家・飯塚琅玕斎、日本画家・田中一村、洋画家・清水登之、橋本邦助らの作品のほか、板谷波山や北大路魯山人など近代陶芸を代表する作家の作品を中心とする癸生川コレクション、現代水滴の石井コレクションなどがあります。展覧会では各種講演会やミニコンサート、ワークショップなどのイベントの他、武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科の協力の下、こども達に芸術に親しんでもらうワークショップ「蔵の街アーツプロジェクト」を実施しています。

特定非営利活動法人アート・ビオトープの活動は芸術・文化活動を中心とした地域文化振興と人材の育成を目標にしています。この度の受任に際しては、アート・ビオトープが培ってきた国内外の幅広いネットワークを積極的に活用し、既成の枠に捉われない柔軟な発想による地域社会との協働を通じて、とちぎ蔵の街美術館が長い歴史を持つ栃木市における新たな地域文化振興の「苗床(ビオトープ)」となるよう、一層努力していきたいと考えています。

山のシューレ
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